映像制作に求められるテーマとカメラ的演出

映像制作を進める上で、まず大事に考えたいのがテーマ選びです。企業のPVにしろ、個人で楽しむ自主制作アニメにしろ、主題となるメインテーマが定まっていないと、作品が作れません。純粋なエンターテイメント、恋愛や親子愛、サスペンス、社会風刺、企業のイメージアップ、環境保護など、色々なテーマがありますので、映像制作の作業に着手する前に、主題を必ず選択し、その後から脚本とコンテを考えましょう。映像制作は臨機応変にコンテンツが作られる比較的、柔軟性に優れた分野です。

しかし、毎回毎回場当たり的にカメラワークを決めていては、統一感の無い作品になります。またカメラワークとアングルは、大事な演出的要素です。かっこいいから俯瞰で撮影する、特に意味はないが、普通の映像では退屈なのでローアングルから被写体を録画する、こういった発想で作成に臨むクリエーターも多いですが、意図の無い奇抜なアングルは、返って視聴者に嫌われてしまいます。俯瞰には場の状況を説明するメリットがあり、全体の様子を大まかに視聴者に見せる際には最適です。

そのため、会話などのシーンに突然、俯瞰図を織り込みますと視聴者が映像に集中出来ず、内容が伝わりづらくなります。反対にローアングルには被写体を巨大に見せる効果があり、凶悪な人物や強力な敵を演出的に撮影する際に効果的な手法です。そのため、可憐な美少女やヒロインをローアングルを撮影すると、返って演出的にNGとなり、美しいはずの被写体が威圧的な存在として画面に写り込みますので、全くの逆効果です。このように、映像制作をする上でカメラワークとアングルは極めて大事であり、コンテの段階でよく練りましょう。